投稿日:2019-01-16 Wed
坂祝で最も新しい電気化学工業坂祝サービスステーション(以下坂祝SS)は1974(昭和49)年9月3日開設でサイロの貯蔵能力は4,300t。新潟の青海が本拠の電気化学工業ですが坂祝へのセメントは主に本巣から送られていたそうです。
●電気化学工業坂祝SS専用線
作業方法:名岐デンカセメント運輸機
作業キロ:0.3km
総延長キロ:0.5km
なお電気化学工業に接して日本農産工業専用線もあって飼料が到着していたそうですが境目は不明(^ ^;)
クリーム色の穀物ホキが到着していたのでしょうか?
●日本農産工業専用線
作業方法:名岐デンカセメント運輸機
作業キロ:0.2km
総延長キロ:0.1km

坂祝駅旅客ホームのすぐ横にそびえる電化セメント坂祝SSのサイロ。
施設は現役時そのままなのですが雑木、雑草だらけでレールが見えません。

同じ跨線橋上から。
2005(平成17)年2月21日

車庫兼荷卸し場の上屋も機関車がいなくなった以外はほぼそのまま。

以前は協三工業1974(昭和49)年製20t機(製番:20851)の名岐デンカ運輸DB2001が収まっていました。
坂祝SS開設以来のヌシですが国鉄貨車移動機と何ら変わりないので趣味的にはあまり面白味を感じず・・・。
今から見ればケシカラヌほど贅沢な話ですが(^ ^;)
2007(平成19)年3月13日

車庫内は雑草もないので今もDB2001がいるような気がしてしまいます。

庫内に収まるDB2001。結局最後までこの機関車が動くところは見ることができませんでした。
以前社長さんからいただいた情報によれば本巣発坂祝行のセメントは2002(平成14)年3月14日発送が最後だったそうなのでこの画像を撮影した時点で既に専用線は運行停止後だったことに。
2003(平成15)年8月15日

DB2001は運行停止後も5年以上庫内に置かれたままでした。
2003(平成15)年8月15日

小西採石線(富山)側からヤード内を見た様子。
レール、転轍機は見える範囲内では現役時代のまま置かれているようです。

すっきりとヤード全体が見渡せた頃。
2003(平成15)年8月15日

因みにデンカセメントの円筒形サイロの右後ろに見える金属製の角張ったサイロが日本農産工業のサイロだそうで・・・。
2005(平成17)年2月21日
参考文献:
坂祝町史 通史編(坂祝町教育委員会町史編纂事務局/編)
専用線一覧表(日本国有鉄道貨物局)
デンカ60年史(電気化学工業)
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