投稿日:2017-12-15 Fri
高山線新鵜沼駅と名鉄犬山線新鵜沼駅の短絡線。本業は貨物連絡用の側線のはずですが2001(平成13)年9月30日に特急北アルプスが廃止されるまで毎日列車が通っていたので覚えている方が多いと思います。
戦前も名岐鉄道が高山線直通列車を走らせており押切町(新名古屋地下線開業前の名古屋側終点)~鵜沼に自社の電車牽引で国鉄客車を走らせ鵜沼から富山まで直通させたり、モ750形や元尾西鉄道のモ250形を柳橋~鵜沼は自走、高山本線の列車に併結して下呂まで乗り入れるなど華やかな歴史を持っています。

名鉄側の短絡線分岐跡。線形そのままに道路化されてます。
連絡線現役時も何度も来てますが隣の犬山橋併用橋の方ばかりでこちらで列車を撮ったことは一度も無し(爆)
沿線が建て込んで列車との間隔もないためあまり走行写真向けでは無かったこともありますが1枚くらい撮っとけよな(笑)

名鉄名古屋方。
この先すぐに犬山橋で2000(平成12)年3月までは県道(かつては国道41号)との併用橋になってたためここらから列車はタイホーン、ミュージックホーン鳴らしまくりで徐行してましたがそれも今では昔話。
2駅先で分岐する広見線、小牧線が600V電化だった時代、1500Vの犬山線も直通するため蒸機1000形、電気式ディーゼル機DED8500形牽引の貨物列車もあり併用軌道に乗り入れてたそうです。

住宅街に突っ込む短絡線。
かつては田んぼの中だったようですが後に住宅に埋もれてしまった様子。
連絡線廃止後駅出入口がこちらにもできて便利になったためか最近は新しい住宅が増えています。

2002(平成14)年8月25日撮影
毎日この線路を走っていた特急「北アルプス」が廃止されて1年ほど経っているため既にレールは錆びついています。
周囲の住宅の形状から推定して1つ前の写真の中央奥に見えるカーブミラーの辺りから振り返って撮影したものでしょう。

右カーブがきつくなるところで道路は短絡線跡から分かれています。
短絡線は奥の住宅の場所を通っていました。
この住宅になっている辺りで前回の名鉄各務原線新鵜沼駅旧ホーム跡への側線が分岐していました。

2002(平成14)年8月25日撮影
上の写真とほぼ同じ位置から見た様子です。周囲の住宅やアパートの形状が一致するので同定できますね。

高山本線山﨑街道踏切から富山方を見た様子。
以前は前方の用水路にガーダー橋が架かっていましたが撤去済み。

ガーダー橋、安全側線、短絡線分岐器が残っていた頃の同一地点。
2012(平成24)年5月5日撮影
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