投稿日:2014-08-19 Tue
初めての板谷峠を越えて山形県入り。これまで山形県は縁が薄く、山形市は本州で唯一行ったことがない県庁所在地でした。
まあ今回も山形駅では降りてないのですが(^ ^;)
途中高畠町の山形交通高畠線の保存車を見に行って来たので序でに廃線巡り~。
1900(明治33)年4月21日に奥羽本線の米沢~赤湯が開業。
高畠町の最寄りは糠ノ目駅(現・高畠駅)でしたが市街地からは4kmほど離れていました。
鉄道を市街地まで引き入れたいという希望から高畠鉄道が設立され1922(大正11)年3月14日に糠ノ目~高畠5.2kmが非電化で開業しています。
1924(大正13)年8月31日にはさらに5.4km先の二井宿まで全線開業。1929(昭和4)年には直流600Vで電化されました。
戦時中の交通統制により三山電気鉄道、尾花沢鉄道、山形交通自動車商会、今村自動車の五社が統合されて山形交通が設立され、同社の高畠線となります。
1966(昭和41)年8月15日に水害で高畠~二井宿が不通になり、1968(昭和43)年10月1日に廃止、開業当初の区間のみに戻りますが、残る区間も1974(昭和49)年11月15日に営業運転を終了しています。
今回は時間の都合で二井宿までは行かず、開業当初と末期の営業区間である糠ノ目~高畠5.2kmを巡りました。

山形新幹線・奥羽本線高畠駅。
駅でレンタサイクル(3時間500円)を借りて出発。
高畠線の構内は駅前広場や駐車場になっています。
本線は高畠駅までサイクリングロード「まほろばの道」と化しています。
糠ノ目駅時代はこちらは駅裏で、駅への出入口はなかったとのこと。

糠ノ目(現・高畠)駅を出ると間もなく山形方面へ向かう山形新幹線・奥羽本線と別れ北東方向へ。
高畠の市街地は東の方向ですが高畠線は北の竹ノ森地区へ寄り道するコースを取っています。

米沢南陽道路をくぐり、まほろば・童話の里 浜田広介記念館(浜田広助・・・童話作家、「泣いた赤鬼」の作者)の横を過ぎた辺りで和田川を渡ります。
橋桁は架け替えたもののようですが、橋台・橋脚は鉄道のものを補修して使っている様子。

さらにもう1本支流を渡る橋梁が残りますがこちらも同様。

2本目の橋梁を渡ると道路と交差しますが踏切警報器の機器箱の土台と思しきコンクリート片と突き出たボルトが残ってました。

一本柳駅跡を旧・高畠側から見た様子。
駅施設は残っていないものの広場と農業倉庫が集まっており駅前の雰囲気があります。
プラットホームは島式で上下列車の交換ができたほか貨物側線と貨物ホームもあったとのこと。
恐らく藤棚の左、広場より手前側が貨物ホーム、藤棚の下が貨物側線と上り線、右の休憩所が島式ホームと下り線の跡と見られます。
スポンサーサイト
山形市エージェント:貴殿の記事ダイジェストをGoogle Earth(TM)とGoogle Map(TM)のエージェントに掲載いたしました。訪問をお待ちしています。 2014-08-19 Tue 08:55:10 | ケノーベル エージェント
△ PAGE UP