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にしみやうしろ

Author:にしみやうしろ
小田急沿線で生まれ、金沢で北陸鉄道にはまり、愛知では名鉄に臨海鉄道さらに森林鉄道、今ではすっかり私鉄・貨物ファンに・・・。
鉄道に由来していろんなものに興味を持つようになってしまいました。

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横浜ゴム三重工場専用線(参宮線山田上口駅)
参宮線山田上口駅裏手の横浜ゴム三重工場に延びていた専用線。
元々は地元資本の伊勢紡織が1921(大正10)年3月に操業開始した紡績工場で、1923(大正12)年6月に東洋紡と合併し同社の宮川工場となりました。東洋紡時代の1930(昭和5)年版専用線一覧には専用線の記載は見られません。
戦時中の1943(昭和18)年に軍需工場へと転用させられて翌1944(昭和19)年7月に横浜護謨三重工場として開所しています。海軍航空機の滑走用ゴムタイヤや可撓管(燃料系統のホースでしょうか)を製造しました。
敗戦後は現在まで自動車用ゴムタイヤを製造しています。

作業キロ 1番線0.2km、2番線0.3km 延長0.9km
作業方法 国鉄動車、手押→私有機

専用線一覧によると1953(昭和28)年版までは0.2kmのみ。1957(昭和32)年版で↑のように2番線0.3kmを延長。
入換機は1957(昭和32)年までは国鉄動車、手押となっており、1964(昭和39)年版以降は私有機となっています。
私有機と言っても1両は1949(昭和24)年国鉄京都工機部製の貨車移動機C2形なので、恐らく籍が国鉄から移っただけのことでしょうね。
もう1両は加藤製作所製6.5t機でした。加藤6.5tというと近隣の松阪の紡績工場に近鉄籍の入換機がいました。これら2両が近鉄名古屋線系統改軌による貨物廃止で廃車になってますがこちらに移ってきたのかも??

DSC_0176_2013120323375541a.jpg
山田上口駅ホーム横に残る踏切の跡と路盤。
工場側にあった鉄道門はなくなって塀があるだけ。

DSC_0182_20131203233759b10.jpg
かつては小さな水路があったようで道路と参宮線の間に暗渠の跡が。
駅と工場構内を結ぶ線路は1,2番線の2本がありましたがこれがどちらに当たるかは不明。
コンクリート製暗渠があるので鉄材不足の戦時中につくられた1番線では?と一応推測。

DSC_0196.jpg
これは踏切標識の土台でしょうかね?

DSC_0192.jpg
もうちょっと踏切跡に寄ってみると僅かに枕木も見られます。

DSC_0184.jpg
山田上口駅ホームより少し伊勢市側にも踏切跡が。
こちらはIビーム桁を架けた開渠になっていたようで橋台が残ってます。
鉄桁なのでこちらは戦後できた2番線でしょうか?
鉄道番外録8に掲載されている鉄道門と加藤6.5t機の写真にこの開渠が写ってました。

山田上口駅は当然一般貨物も扱っていましたが末期は専用線扱いのみだったようです。
貨物扱い量は1970(昭和45)年前後がピークで、1971年度は到着18,265t、発送34,980tを記録しています。
到着貨物は1956(昭和31)年度時点では石炭の到着が圧倒的に多い(年間10,827t)のが後に石油に転換、また原料と思われる化学薬品(具体的に何の薬品かは不明)が多いです。
発送貨物は製品のゴムタイヤが主でした。
専用線現役時の航空写真で見ると入線する貨車は化成品タキと有蓋車(タイヤ輸送用?)が多かったようです。
廃止日は不明ですが三重県統計書で車扱い貨物について1979(昭和54)年度が発送2,228t、到着17,086tあったのが1980年度は発送810t、到着6,269tと激減、1981年度は発送無し、到着28tとあるのを最後に記録から消えています。

参考文献:鉄道番外録8 ~伊勢路の小型機関車~ (ないねん出版)
       専用線一覧表(日本国有鉄道貨物局)
       伊勢市史 近代編 第4巻(伊勢市)
       写真でつづる御薗村史(御薗村教育委員会)
       三重県統計書(三重県企画部統計課)
2013(平成25)年12月7日、12月9日改訂
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テーマ:鉄道 - ジャンル:趣味・実用

専用線跡 | 00:34:30 | Trackback(0) | Comments(4)
コメント
Re:山田上口駅
管理人さま、ご無沙汰しております。
以前は林鉄の件でお世話になりましたJOINです。

実は私の家は山田上口駅の近所でして、まさか管理人さまがご訪問されるとは思いもよりませんでした。

現役時の航空写真をご存知など、本当にお詳しいですね。
弊HPにもすこし写真がありますので、ご参考になりましたらどうぞ。
http://homepage2.nifty.com/tkataoka/history/002/history_002.htm

それから、話はかわりますが、来年には大杉谷林鉄の企画を熊野古道センターでする予定です。
また詳細がわかりましたら、ご連絡させていただきます。

それでは失礼します。
2013-12-09 月 15:35:10 | URL | JOIN [編集]
大杉谷!
JOINさん、こんばんは~。
こちらこそ大変お世話になりました。

お住いがすぐお傍でしたか!
この日は宮川橋梁で急行いせを撮るのと、神都バスが目的で伊勢入りしてました。
山田上口のカトークンの画像がこれまた貴重ですね。
土工用ナローのはうちの近所で何箇所か保存されてますがサブロクゲージのものはあまり見られません。

大杉谷林鉄は奥深くてとても1人で行ける場所ではないな・・・と思ってましたがこちらも林鉄歩きの企画があるのですね。先日の小和谷はこちらで都合がつかず断念してしまいましたので今度は是非参加したいです。
2013-12-09 月 23:47:59 | URL | 西宮後 [編集]
Re: 大杉谷!
こんにちは!

>大杉谷林鉄は奥深くてとても1人で行ける場所ではないな・・・と思ってましたがこちらも林鉄歩きの企画があるのですね。

すみません、大杉谷林鉄上部はやっぱり簡単には行けません・・・
下部はインクラ跡見学もふくめて「大台自然学校」さんが毎年開催しています。

http://osugidani.jp/ecotour.html#NO-187

まだ企画は決定していませんが、熊野古道センターでの講演・展示会になると思います。
また決まりましたら、ご連絡させていただきます。
2013-12-12 木 17:11:25 | URL | JOIN [編集]
大杉谷林鉄講演・展示会
JOINさん、こんばんは。
上部軌道は山中でビバークする準備でもないと行けなさそうですね。

>まだ企画は決定していませんが、熊野古道センターでの講演・展示会になると思います。
>また決まりましたら、ご連絡させていただきます。
林鉄の講演・展示会というのも面白そうですね。
林鉄の現役時の記録自体なかなかまとまって出てきませんからこれは良い機会と思います。
よろしくお願いします。
2013-12-14 土 21:03:46 | URL | 西宮後 [編集]
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