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にしみやうしろ

Author:にしみやうしろ
小田急沿線で生まれ、金沢で北陸鉄道にはまり、愛知では名鉄に臨海鉄道さらに森林鉄道、今ではすっかり私鉄・貨物ファンに・・・。
鉄道に由来していろんなものに興味を持つようになってしまいました。

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北海道開拓の村の林鉄~2~
前回の27号機ともう1台札幌営林局大夕張営林署の機関車が保存されています。
IMG_20160718_092711_8CS.jpg
野村組工作所製5tディーゼル機関車9号機。
製作年は説明板では1950(昭和25)年、「北海道における森林鉄道用ジーゼル機関車について(小熊 米雄)」では1951(昭和26)年3月製造または購入となっています。

野村組工作所は高知のメーカーで高知営林局では同社製の機関車が主力でした。
魚梁瀬森林鉄道で同社製DLが動態保存されているのがよく知られてます
また熊本、大阪局にも同社製機が多く入っており西日本に強いイメージですが前橋、秋田局の林鉄にも納入が確認されており結構全国各地で使われてた様子。
長野局は酒井工作所がほぼ独占でしたが東京局、名古屋局はまだよく分かりません。
名古屋は大阪局から戦後編入になった奥飛騨辺りにいてそうな気も・・・。
野村組の機関車は道内北見営林局留辺蘂の温根湯森林鉄道に最大級の10t機がいました。

IMG_20160718_092318.jpg
9号機は上回りが黄、下回りが黒で塗装されてますが現役時の色に由来するものかどうかは不明。
エンジンはいすずDA43。
説明板では「型式 野村プリモス型」とあります。
プリモスとは酒井工作所や加藤製作所の機関車の原型となった米フェートルートヒース社のプリムスやプリマスと呼ばれる鋳物台枠内燃機関車を指すと思われます。
プリムスと言えば見た目が如何にも鋳物と言う感じのボテッとした台枠ですが9号機は薄くて頑丈な鋼板台枠のようです。
鋳物台枠機は分厚い台枠が重りとなるため重心が低く安定する一方で台枠が鋳物であるため強度が脆くなります。
鋼板台枠機は薄い台枠で運転席が高い位置になり運転士の視界が良くなる一方で重心が高く走行時の安定性が劣ります。
前者のつもりで注文して後者が来たら購入者は戸惑うと思いますが、はてさて(・ ・)?

DSC_1161_20160820214738856.jpg
問題の台枠部分。点検穴内側に軸バネの重ね板バネが見えてます。
重ね板バネを支持しているのはイコライザでしょうか。
境の機関車では台枠外にむき出しの軸バネやイコライザを野村組の機関車は内側に収める独特の方法で特許を取っていたそうです。

IMG_20160718_092105.jpg
背面。こちらは前照灯が失われてますが前面と同じく向かって左寄りの屋根上に付けられていた跡が穴で残ってました。
屋根上には27号機同様曲線区間での摩擦緩和のための散水用と思われる水タンクが載ってます。
キャブ上に平べったい水タンクを載せるという手法は大阪営林局機っぽいです。
そういえばこの黄色塗装も大阪局っぽい雰囲気。

DSC_1173_201608202147362da.jpg
野村組機と言えばもう一つの特徴が自動車のステアリングのような配置、形状のブレーキ(この記事の最後の画像参照)でしたが9号機は古い電車のハンドブレーキと同じ軸方向で配置されています。

参考文献
北海道における森林鉄道用ジーゼル機関車について(小熊 米雄)
RM LIBRARY 29 魚梁瀬森林鉄道(舛本 成行 写真:寺田 正/ネコ・パブリッシング)

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テーマ:鉄道 - ジャンル:趣味・実用

森林鉄道(北見、旭川、帯広、札幌営林局) | 23:16:25 | Trackback(0) | Comments(0)