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にしみやうしろ

Author:にしみやうしろ
小田急沿線で生まれ、金沢で北陸鉄道にはまり、愛知では名鉄に臨海鉄道さらに森林鉄道、今ではすっかり私鉄・貨物ファンに・・・。
鉄道に由来していろんなものに興味を持つようになってしまいました。

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名古屋営林局金木戸森林鉄道(一級線)~6~
金木戸森林鉄道一級線最終回~。

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大岩橋梁で中ノ俣川右岸に移った線路は当時のままの姿をとどめた上路トラス橋乙女橋梁で再度左岸へと渡り、引き続き金木戸川上流を目指す金木戸森林鉄道二級線と中ノ俣川を遡る中ノ俣支線(二級線)に分かれます。

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乙女橋梁上はレールが踏板の固定用に再利用されています。
しかも枕木や踏板は最近交換されたばかりのようで真新しいヒバの香りが漂っていました。
因みに軌間は本来の762mmから815mmに拡大しています。
手すりが片方しかないので注意。下を見ると逆巻く流れで平衡感覚が狂うのでお勧めしません。

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左の青い三角屋根の方が金木戸森林鉄道一級線でこのトンネル内T字路が一級線終点かつ同二級線、中ノ俣支線(二級線)の起点。
トンネルに突っ込んだところでどちらも直角分岐という凄まじい線路選定です。
手前方向が金木戸二級線で奥が中ノ俣支線。

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金木戸林鉄二級線上から見た乙女橋梁。

DSC_0943_201510251651095ab.jpg
二級線に入って二つ目のトンネルで線路は左へ分岐。
右は現在の林道で金木戸製品事業所へ降りる道です。

二級線までは辿る時間がなかったのでこれで金木戸森林鉄道探訪は終了です。

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森林鉄道(名古屋営林局) | 16:54:24 | Trackback(0) | Comments(0)
名古屋営林局金木戸森林鉄道(一級線)~5~
中ノ俣川の上路トラス橋を越えると金木戸森林鉄道中間部の拠点となっていた金木戸製品事業所です。
DSC_0907_20151024205212abd.jpg
トラス橋は道路化時に拡幅されているのですがこちらで写っている側のトラスは林鉄時代のオリジナルの桁。
右下にはさらに旧橋のものと見られる橋台も残っています。

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橋の直前で北陸電力池の尾発電所の入口が左にあります。
金木戸森林鉄道廃止間際に北陸電力の有峰引水路工事の一環でつくられた発電所の一つ。
富山県側の有峰ダムの水は金木戸川、北ノ俣川でも取水しており水路トンネルで有峰湖へとつながっています。
金木戸川下流には三井金属鉱業(現在は分社化で神岡鉱業)の金木戸発電所があるため、一旦取水したうち一部を水量調節のためここで金木戸川に戻しています。池の尾発電所ではその金木戸川へ戻す水で発電を行っています。

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中ノ俣川トラス橋の上流側、こちらのトラスは道路化時に後付されたもの。
車で通れば左右の両輪が別々のトラス橋を渡ることになりますね。

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金木戸製品事業所跡の碑。
有峰引水路工事でもここは拠点となり北陸電力の工事資材専用列車のため5台の機関車が持ち込まれ、金木戸林鉄には実に16台もの機関車が集結し、列車の運行頻度も高くなったため通標閉塞による運転を行うようになったようです。

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製品事業所跡にある金木戸神社と慰霊碑。ベンチやトイレもあります。

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さて金木戸森林鉄道の一級線区間はこれより5分ばかり上った中ノ俣支線分岐までです。
製品事業所からヘアピンカーブで一気に登りにかかりますがヘアピン部分で林鉄は曲がりきれず(?)に短いトンネルに突っ込んでます。

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すぐに出てきますが中からは水音が絶えません。
短いトンネルながら中は水没してそうです。

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林道から分かれ木造上路トラス橋の大岩橋梁で中ノ俣川を渡って行た跡。
よく土石流に襲われるのか残された石積みの橋脚には木の根が引っ掛かり、橋脚自体もボロボロです。

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森林鉄道(名古屋営林局) | 21:30:52 | Trackback(0) | Comments(0)
名古屋営林局金木戸森林鉄道(一級線)~4~
金木戸森林鉄道一級線区間もそろそろ終点が近くなって来ましたが断崖絶壁のトンネルが続きます。

DSC_0890.jpg
完全にコンクリートで塞がれたトンネル。

DSC_0894.jpg
ごく短いトンネルで反対側は巻き立て無し。
何だか支保工のようなものも入ってますが拡幅工事に入ってから方針転換したのでしょうか?
ここから金木戸川を見下ろすと
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紅葉してたらさぞや絶景でしょうね~。
これが国道沿い何ぞにあれば展望台は確実にできてそう。

DSC_0892.jpg
とは言えここにあるのはこの道のみ・・・。
この風景が守られてるのは余り多くの人が来ないからこそでしょうね。
なおここまで最初のゲートから徒歩で2時間弱掛かってます。

DSC_0896.jpg
このトンネルは半分くらい切りつめられたようで巻き立ての側壁だけが残ってます。
かつて馬蹄形になっていた名残で上の方にRがついてますね。

DSC_0898_201510212357188ea.jpg
最後のトンネル連続区間。
岩のごつごつした感じも最高潮に達しています。

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金木戸川との高低差が無くなってくると赤いトタン屋根の堰堤が現れます。
神岡鉱業の取水堰とのこと。
金木戸国有林の事業拠点だった金木戸製品事業所はもうすぐ。

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森林鉄道(名古屋営林局) | 00:11:20 | Trackback(0) | Comments(0)
名古屋営林局金木戸森林鉄道(一級線)~3~
金木戸森林鉄道一級線3回目~
トンネルまたトンネルの区間になりました。
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トンネルとトンネルの間から一瞬見える金木戸渓谷の透き通った緑色がとても印象的です。歩きなので
立ち止まって見ることができますが通過する列車からなら一瞬のチラリズムでより美しい印象が残るかも。

DSC_0875_2015101923305110f.jpg
トンネル内でトラックとすれ違うことも。
トラックなので流石にラリースピードではないですが何だか保線屋さんのような気分になって来ました。
今度は作業服でビーターを背負って行くか(笑)

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トンネルとトンネルの間の明かり区間は冬季に雪崩の危険があるためか北陸電力の冬季歩道が洞内を連結しています。
とは言え大半はコンクリートで入口が塗り込められて廃止されているようです。
今では金木戸の奥地の発電所で越冬する仕事は無くなったのでしょうか。

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拡幅された坑口の歪なシルエットも味がありますね。

DSC_0880.jpg
中には再利用されず道端に放棄された林鉄トンネルも。
こちらはちゃんとコンクリートで巻き立てられたポータル。

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同じトンネルの反対側。巻き立ての天井下にもう1重巻き立てが追加されてます。
トンネルを低くしてしまうので列車通過に支障があると思われますが強度を保つのに仕方なく行った施工だったのでしょうか。

DSC_0884.jpg
滝の横を行く橋梁がすぐトンネルに入る構図。前回と似たような構図ですが去年見た「上宝ふるさと歴史館」の写真展示でこの場所で撮られた写真があり、岩手富士産業製と富士重工製の1t弱クラスと見られる小型モーターカー(自動トロリーと言った方が妥当か)が続行でこの橋を渡って行くところを後打ちしたものでした。
名古屋局のモーターカーで写真が残っているものは岩手富士と富士重ばかりで、長野局に多い岩崎レール製などは今のところ見たことがありません。

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その橋梁の山側には林鉄のガーダーを架けていた跡。
北陸電力工事時に併用橋のようになって林鉄撤去後に林道の橋に欄干を取り付けたのでしょう。
この川側には林鉄旧橋跡と見られる石積み橋台もありました。

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森林鉄道(名古屋営林局) | 00:03:17 | Trackback(0) | Comments(0)
名古屋営林局金木戸森林鉄道(一級線)~2~
金木戸森林鉄道一級線区間の続き。

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レール利用の柵に木製電柱が良い感じですがこの電柱は林鉄廃止よりだいぶ後に建てられたもののようです。
電柱の銘板には神岡鉱業とあり金木戸発電所関連の設備でしょうか。
因みにレール柵で測って見たものは9kgレールばかり。一級森林鉄道となると10kg以上のはずですが、一級格上げ時に交換した二級時代のレールなのかそれとも何らかの特例で一級としたのか。

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その先に現れる「遠見岩」。巨大なオーバーハングの下にか細いレールが続く絵葉書を見たことがありますが当時と比べると木が伸びて頭上にいきなり岩だけが「ぬっ」と現れる図式に。

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その先にすぐ現れる第2ゲート。とここで後ろから微かにエンジン音が・・・例の工事車両が上がってきたかと林道端で待避しているとほとんどラリーカーのような速さで通過~。
10㎞/h前後の林鉄の速さから見たらとんでもない高速ですね。

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ゲートの先はすぐトンネル。
素掘りとは言え林鉄廃止前の北陸電力有峰ダム工事に関連した金木戸引水路トンネル工事で林鉄を改修、林道化を見据えて拡幅工事を行った時に大断面化したものと見られます。

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トンネルが増え始め、それまで木々に遮られてあまり見えなかった金木戸川がよく見えるようになってきました。
透き通った緑色が美しいですが、川がよく見えるということは切り立った地形になったということであり待避する場所にも気を付けねばなりません。

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ガーダー橋の先にトンネル。

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ガーダー橋から山側を見ると目の前に立派な滝。

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トンネルはごく短いもので地被りも浅く急カーブ上にあるためこんな風に渡ってきたガーダー橋を見ることができます。
運材列車ならトンネルを挟んで編成を見通すことができそう。

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森林鉄道(名古屋営林局) | 23:07:10 | Trackback(0) | Comments(0)
名古屋営林局金木戸森林鉄道(一級線)~1~
これまで3戦3敗している金木戸森林鉄道~。
林鉄行の強い味方SKW氏と4度目の挑戦です。

金木戸森林鉄道は1947(昭和22)年の林政統一前は大阪営林局の管轄で1931(昭和6)年度より建設されています。
双六・金木戸谷はブナが多い飛騨北部には珍しくヒノキや杉の輸送があったようです。

特に急峻な地を行く路線のため難工事による犠牲者もありましたが1935(昭和10)年度に砂場~終点18,846mが完成。
一方で神岡水電との協議が遅れたことから着工が遅れた起点側の浅井田貯木場~砂場2,861mも翌1936(昭和11)年度中に完成して本線に当たる部分が全通しています。
林政統一後はは名古屋営林局の管轄となり、1955(昭和30)年には浅井田貯木場~中ノ俣までが二級線から一級線に格上げされていますが10tのような大型機関車が入ったことはないようです。
名古屋局内では最後まで残った大規模森林鉄道でしたが1961(昭和36)年度の最終運材まで木製単車積みの運材貨車が主流で貫通エアブレーキも装備されませんでした。

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浅井田貯木場~双六ダムはトンネルなども残ってますが大部分が一般道になっているので一気に双六ダムまで来ちゃいました。
去年来たときと変わらず透き通ったダム湖。やはり紅葉が始まってからまた来たいところです。
紅葉と静寂の金木戸渓谷

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さて金木戸発電所まで来ると水圧鉄管の補修工事なのか仮設インクラインができていました。
実際に林鉄が通っていたのはこの水圧鉄管の上の方なんですがそこまで行く根性はない(爆)

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今日もゲート前には工事関係の車が何台か。
ゲート前の係の人に聞いたら「徒歩ならいいよ」とのこと。「車通りが多いから気を付けて」と送り出されていざ中ノ俣の分岐点へ物好き2人組が進入(笑)
一級森林鉄道跡なのですが勾配はかなりきつく、平均勾配33.3‰、最急勾配50‰とのこと。

金木戸森林鉄道の列車
森林鉄道の運行期間は積雪期を除く5~11月(積雪状況で前後)で現在の黒部峡谷鉄道並の運休期間がありました。
機関車1台当たり8~10台の堀田式ブレーキ装備の山トロを牽く列車が4、5編成仕立てられ続行運転で1日1往復。1編成に3、4名のブレーキ手が乗務していましたが、後に人件費の高騰や電力会社の工事要員の方が給与がいいと人が流れてしまったため、ブレーキ手1人で手綱操作により全運材貨車のブレーキを掛けられる装置を開発していたようですが廃止までに実用化されたのかは不明です。
機関車はホイットカム、加藤、協三など4~5t機の写真が見られますが末期は局内各地の廃線になった林鉄から機関車を集めていた様子。

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一本目のトンネル。トンネルと言うよりは山腹につくられたガレージのようになってしまってます。

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だんだん山深くなりますが案外暑く、10月と言うのにミンミンゼミまでいました。
この日の朝には東海北陸道六厩付近で3℃を体験したのですが(笑)

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途中にも行き違いなど交通整理のため警備員さんが何か所かで無線機を持ってお仕事中でした。
挨拶をして通ると「もうすぐ車が高速で上がって来るからなるべく隅によって気を付けて歩いてね」とのこと。

・・・・・高速?(・ ・;)

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森林鉄道(名古屋営林局) | 22:18:48 | Trackback(0) | Comments(0)
名古屋臨海鉄道 赤い1つ目機ND5527
1965(昭和40)年8月1日に名古屋臨海鉄道開業50周年ということでND5527が旧塗装の国鉄DL色に塗りかえられたようです。
とある方から情報をもらって石灰貨物が新日鐵前に着く頃に行くと重連の笠寺方(つまり次位)に付いてました。
ND5527が前に付く折り返しの列車を待って撮影しました。
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荷降ろしを終え石灰石専用線から出てきたところ。

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名古屋貨物ターミナル入換が中心の旧・十勝鉄道や国鉄DD13の非総括制御車は今でもこの塗装ですが名古屋臨海オリジナルの1つ目機でこの色を見るのは初めて。
なお臨海鉄道開業当時は赤の部分が国鉄交直電機のローズピンクに近いような色合いだったそうで。

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私鉄貨物 | 23:47:51 | Trackback(0) | Comments(2)