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にしみやうしろ

Author:にしみやうしろ
小田急沿線で生まれ、金沢で北陸鉄道にはまり、愛知では名鉄に臨海鉄道さらに森林鉄道、今ではすっかり私鉄・貨物ファンに・・・。
鉄道に由来していろんなものに興味を持つようになってしまいました。

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謎のコッペルモンタニア
国立公文書館所蔵の鉄道省文書・昭和毛絲紡績・昭和六年~昭和十四年に載っていた謎の機関車の図面。
東海道本線尾張一宮駅から延びていた昭和毛絲紡績(現・ニッケ)一宮工場専用鉄道の機関車設計認可申請の文書に添付されていたのですが設計書と図面の寸法がまるで合っておらず昭和毛絲で参考図面として添付したのか鉄道省で保管時に取り違えたのか真相は闇の中。
昭和毛絲紡績は日本毛織が1928(昭和3)年に設立した子会社で尾張一宮と弥富に工場と専用鉄道、専用線がありました。一宮工場は1931(昭和6)年に完成しており実際には日本車輌製のガソリン機関車(記念すべき日車初の1067mm軌間用内燃機関車!)が導入されています。
また親会社の日本毛織は印南工場(専用鉄道が山陽本線加古川、宝殿接続)、名古屋工場(専用鉄道が関西本線八田接続)でそれぞれガソリン機関車を使用していました。

koppelm1.jpg
独特の形状から独オーレンシュタイン&コッペルのモンタニア型内燃機関車と見られます。
モンタニア型はガソリンとディーゼルがありましたが乏しい知識ではどちらかまで判別が付きません。

koppelm2.jpg  koppelm3.jpg
見た感じでは2気筒エンジンのようです。ボンネット後部のトランスミッションを介してチェーンで前後の動輪へ動力を伝達しています。
運転席の真ん前の箱(砂箱)から前後の車輪へ延びているのは砂撒き管でしょうね。
砂箱の前には燃料タンクがありますが何だか2分割になっている様子。片方は水タンクか何かでしょうか?
連結器は中央緩衝式で鎖付き。前から見ると幅が狭過ぎるためか両端にあるべきバッファありません。自動連結器になっていないことを考えると1925(大正14)年の自動連結器化より前に導入されたものと思われますがそれにしても連結器高さが低過ぎ?
国鉄から貨車が入る専用鉄道でなく構内鉄道でトロッコを牽いていたものかも知れません。

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スイッチャー | 22:48:53 | Trackback(0) | Comments(0)
向日町の日車35t機
コロナに小坂&貨鉄博活動に姪っ子ちゃん育児が重なって更新頻度ダダ下がりですが悪しからず~(^ ^;)

今から17年前2003(平成15)年3月7日就職氷河期の就活中(こんな写真を撮ってるだけあってそんな悲愴感は無かった^ ^;)に寄り道して撮った向日町の日車35t機。
IMG_0239.jpg
1974(昭和49)年日本車輌製の35t機。日通洛南支店ラクW-1-10ですがこの頃は関西フレートサービス(KFS)に移管されており日通時代の標記が消された上にKFSのロゴが入っていました。

IMG_0242.jpg
春日井の王子製紙専用線や日車豊川でもお馴染みのスタイルで特に変わった点は無いのですが新製配置は小浜線松尾寺で日通舞鶴支店のマイW-1-11でした。
子供のころ小浜線に乗ると松尾寺から昼なお暗い不気味な併用軌道トンネルへ延びるアヤシゲな線路が見えましたが列車は一度も見たことなし。どうやら自分が見た頃には専用線は使用停止になってこの35t機も向日町へ移動していたようです。

IMG_0243.jpg
怪しげなムードの松尾寺と打って変わってマンションやビルの建ち並ぶ都市近郊の風情の向日町。
かつては数多くの専用線が延びていた向日町もこの頃は住友大阪セメント専用線だけが残り樽見鉄道本巣の同社岐阜工場専用線からセメントが到着していたものの樽見貨物廃止の2006(平成18)年3月で廃止になったとのこと。

DSC_0440.jpg
向日町の35t機は製番3161で、すぐ上の3160は八戸で見たD351(愛知環状北岡崎ユニチカ岡崎工場専用線→八戸通運)。
後の3162は日車豊川のND3501でした。

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スイッチャー | 22:33:21 | Trackback(0) | Comments(0)
国鉄のロコ起重機
「小坂森林鉄道 下巻 ~飛騨最大の森の鉄路~」執筆の資料調査で見つけた資料ネタです。
小坂森林鉄道の資料としては脱線が過ぎるので本文では扱わないものの握り潰すには惜しいものをご紹介~。

クレーンを持つ鉄道車両はロコクレーンと呼ばれ、貨車の一種として扱われた操縦車がよく知られています。
操縦車は事故車両や橋梁工事での橋桁吊り上げに使用されていました。
DSC_1363_202002082156454cf.jpg
佐久間レールパークで保存されていた事故救援用操縦車ソ80形ソ180号

ロコクレーンではそれ以外にも車籍がないロコ起重機が存在していました。
操縦車は鉄道車両や橋桁など相当の重量物でも吊り上げられましたがこれらは駅での貨物の積み込みに使用されました。
貨物の積み込みだけでなく低速で自走もできるため側線上の移動も可能です。
本線上を自走するわけにはいかないものの貨物列車最後部の車掌車・緩急車の前に連結して本線を移動することは認められていました。

①1930(昭和5)年頃のロコ起重機配置表
loco_1930.png
貨物積卸機械利用の栞(鉄道省運輸局/編 鉄道時報局 1930)国立国会図書館デジタルコレクションを元に作成。
同書にはロコクレーンの写真も載っています。
配置先は北海道が多いですがその大半は森林鉄道が接続する木材積み込みが多い駅。

②1940(昭和15)年4月1日時点のロコ起重機配置表
loco_1941.png
特種貨物取扱の実際(大久保 寅一/著 鉄道日本社 1941)国立国会図書館デジタルコレクションを元に作成。
日本国有鉄道百年史(日本国有鉄道/編 1969)によると同年度のロコクレーン数は蒸気24、電気5、ディーゼル1となっており勘定が合いません。
蒸気機関は始動に時間がかかるため1933(昭和8)年にディーゼル機関搭載のロコクレーンが2台製作されました。
この2台は小樽市内の手宮駅と中央本線上松駅に配置されたようです。

dloco_crane.jpg
国産機械図集(日本機械学会 1939)より
1933(昭和8)年日立製作所製ヂーゼルロコモチブ起重機。
ボギー台車は貨車用のTR20らしきものを履いています。
名古屋鉄道局配置ということから上松駅構内の王滝森林鉄道と接続する上松貯木場構内で使われていた個体と思われます。
蒸気ロコクレーンより手軽に起動できるように開発されたディーゼルロコクレーンでしたが当時のディーゼルエンジンでは振動が大きく操作時に微調整が難しいこと、厳寒期には起動困難になることから2台で採用が打ち切られ、戦時中の燃料入手難から間もなく使われなくなりそれ以後は再び蒸気ロコクレーンが増備されることになります。
よりによって配置先が北海道、木曽とくれば冬は零下が当たり前・・・まだ実用域に達していなかった国産ディーゼルエンジンが動かなくなるのは無理からぬことと思いますが・・・(^ ^;)

sloco-crane.png
飛騨小坂で使われていたロコ起重機。
太い煙突があるので縦型ボイラを使った蒸気動力のままと思われます。
モノクロ写真しかないため塗色は想像。
戦中・戦後混乱期でも3t蒸気ロコ起重機の製作は続けられ1941(昭和16)~1949(昭和24)年度に43台が製作されていますが飛騨小坂に配置されたのはその内の1台でしょうか。
これらの蒸気ロコクレーンは戦後技術の進んだディーゼルエンジンに積み替えられたものも出てきたようですがゴムタイヤで小回りの利くクレーンやリフトが普及すると役目を終えたようです。
ロコ起重機は鉄道車両としての車籍が無い備品扱いのためかファンにあまり注目を浴びることもない地味な存在でしたがメカニカルな外観は興味深く動いている姿を見たかったものです。

参考文献:
貨物積卸機械利用の栞(鉄道省運輸局/編 鉄道時報局 1930)
国産機械図集(日本機械学会 1939)
特種貨物取扱の実際(大久保 寅一/著 鉄道日本社 1941)
日本国有鉄道百年史(日本国有鉄道/編 1969)

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スイッチャー | 23:39:04 | Trackback(0) | Comments(0)
新井の8t貨車移動機
播但線新井駅で下車したのは円山川の支流多々良木川を上ったところにあるこれを見るため。

P1110758.jpg
多々良木川に架かる冷田橋の傍の公園に置かれている協三工業1956(昭和31)年12月製の8t貨車移動機。
貨車移動機としての形式はE5形。機械番号は残っていないものの06-28-01-509だったそうです。

車内に残された銘板によると
形式(メーカー形式):D8-1067
呼び重量:8t
製番:80204
定格引張力:1500kg
定格速度:7.8km/h

片町線(学研都市線)放出用品庫?→福知山線篠山口→播但線新井と転属してきたもののようです。
新井駅ではかつて酒井工作所製のC7形機械番号06-28-01-508がいたそうですが昭和40~50年代に協三8t機2台06-28-01-509、06-28-01-519に交代した様子。
関西電力多々良木ダム、黒川ダムの建設資材輸送の貨車入換のため機関車を5tから8tに大型化したのでしょうか。

P1110759.jpg
ロッド式ですがこの頃の8t貨車移動機で多かったジャック軸はありません。
10t半キャブの保存は数あれど8t機はかなり貴重です。

P1110763.jpg P1110762.jpg 
エンジン側は4枚窓、非エンジン側は3枚窓となっているのは5t機のC5,C6などと同様。
厳つい5t機からスマート(?)な半キャブ10t機との過渡期を感じさせるデザインです。

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スイッチャー | 23:45:06 | Trackback(0) | Comments(0)
君津製鉄所の機関車~日車80t機 補遺~
君津製鉄所の機関車~日車80t機~の記事でD.8013、8014を紹介しましたがその内のD.8014について甲種回送の写真が出てきたので緊急アップ~
当時は中国の宝山製鋼向けDLの甲種回送が多かったですがそう言えば1回だけ国内向けがあったなと思ってましたがまさかまさかの大当たりでした。(^ ^;)

撮影日は2007(平成19)年1月30日、場所は名鉄築港線東名古屋港。
IMG_6232.jpg
日本車両豊川製作所から豊川~豊橋~笠寺~東港~名電築港~東名古屋港のルートで回送されてきたD.8014。
1067mm軌間のJR、名古屋臨海、名鉄線上を走るため仮台車を履いての回送です。
名鉄築港線東名古屋港駅構内から埠頭へ向け名古屋臨海機がD.8014を推進運転。

IMG_6236.jpg
当初は水色塗装でした。
機械室の窓も開閉不可能なもので前照灯も長方形のライト2灯と細々とした仕様が変わっているのがわかります。

P1090437.jpg
比較対象として12年後の姿を再録。

IMG_6242.jpg
埠頭までD.8014を押し込んだ名古屋臨海ND552 10。

IMG_6244.jpg
ND552 10が引き揚げてこの門が閉まったらもうこれっきり見ることもあるまいと思っていましたがまさか元気にトーピードカーの入換を行っているところまで見れるとは幸せ者です。

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スイッチャー | 23:51:56 | Trackback(0) | Comments(4)
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