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にしみやうしろ

Author:にしみやうしろ
小田急沿線で生まれ、金沢で北陸鉄道にはまり、愛知では名鉄に臨海鉄道さらに森林鉄道、今ではすっかり私鉄・貨物ファンに・・・。
鉄道に由来していろんなものに興味を持つようになってしまいました。

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国鉄のロコ起重機
「小坂森林鉄道 下巻 ~飛騨最大の森の鉄路~」執筆の資料調査で見つけた資料ネタです。
小坂森林鉄道の資料としては脱線が過ぎるので本文では扱わないものの握り潰すには惜しいものをご紹介~。

クレーンを持つ鉄道車両はロコクレーンと呼ばれ、貨車の一種として扱われた操縦車がよく知られています。
操縦車は事故車両や橋梁工事での橋桁吊り上げに使用されていました。
DSC_1363_202002082156454cf.jpg
佐久間レールパークで保存されていた事故救援用操縦車ソ80形ソ180号

ロコクレーンではそれ以外にも車籍がないロコ起重機が存在していました。
操縦車は鉄道車両や橋桁など相当の重量物でも吊り上げられましたがこれらは駅での貨物の積み込みに使用されました。
貨物の積み込みだけでなく低速で自走もできるため側線上の移動も可能です。
本線上を自走するわけにはいかないものの貨物列車最後部の車掌車・緩急車の前に連結して本線を移動することは認められていました。

①1930(昭和5)年頃のロコ起重機配置表
loco_1930.png
貨物積卸機械利用の栞(鉄道省運輸局/編 鉄道時報局 1930)国立国会図書館デジタルコレクションを元に作成。
同書にはロコクレーンの写真も載っています。
配置先は北海道が多いですがその大半は森林鉄道が接続する木材積み込みが多い駅。

②1940(昭和15)年4月1日時点のロコ起重機配置表
loco_1941.png
特種貨物取扱の実際(大久保 寅一/著 鉄道日本社 1941)国立国会図書館デジタルコレクションを元に作成。
日本国有鉄道百年史(日本国有鉄道/編 1969)によると同年度のロコクレーン数は蒸気24、電気5、ディーゼル1となっており勘定が合いません。
蒸気機関は始動に時間がかかるため1933(昭和8)年にディーゼル機関搭載のロコクレーンが2台製作されました。
この2台は小樽市内の手宮駅と中央本線上松駅に配置されたようです。

dloco_crane.jpg
国産機械図集(日本機械学会 1939)より
1933(昭和8)年日立製作所製ヂーゼルロコモチブ起重機。
ボギー台車は貨車用のTR20らしきものを履いています。
名古屋鉄道局配置ということから上松駅構内の王滝森林鉄道と接続する上松貯木場構内で使われていた個体と思われます。
蒸気ロコクレーンより手軽に起動できるように開発されたディーゼルロコクレーンでしたが当時のディーゼルエンジンでは振動が大きく操作時に微調整が難しいこと、厳寒期には起動困難になることから2台で採用が打ち切られ、戦時中の燃料入手難から間もなく使われなくなりそれ以後は再び蒸気ロコクレーンが増備されることになります。
よりによって配置先が北海道、木曽とくれば冬は零下が当たり前・・・まだ実用域に達していなかった国産ディーゼルエンジンが動かなくなるのは無理からぬことと思いますが・・・(^ ^;)

sloco-crane.png
飛騨小坂で使われていたロコ起重機。
太い煙突があるので縦型ボイラを使った蒸気動力のままと思われます。
モノクロ写真しかないため塗色は想像。
戦中・戦後混乱期でも3t蒸気ロコ起重機の製作は続けられ1941(昭和16)~1949(昭和24)年度に43台が製作されていますが飛騨小坂に配置されたのはその内の1台でしょうか。
これらの蒸気ロコクレーンは戦後技術の進んだディーゼルエンジンに積み替えられたものも出てきたようですがゴムタイヤで小回りの利くクレーンやリフトが普及すると役目を終えたようです。
ロコ起重機は鉄道車両としての車籍が無い備品扱いのためかファンにあまり注目を浴びることもない地味な存在でしたがメカニカルな外観は興味深く動いている姿を見たかったものです。

参考文献:
貨物積卸機械利用の栞(鉄道省運輸局/編 鉄道時報局 1930)
国産機械図集(日本機械学会 1939)
特種貨物取扱の実際(大久保 寅一/著 鉄道日本社 1941)
日本国有鉄道百年史(日本国有鉄道/編 1969)

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スイッチャー | 23:39:04 | Trackback(0) | Comments(0)
新井の8t貨車移動機
播但線新井駅で下車したのは円山川の支流多々良木川を上ったところにあるこれを見るため。

P1110758.jpg
多々良木川に架かる冷田橋の傍の公園に置かれている協三工業1956(昭和31)年12月製の8t貨車移動機。
貨車移動機としての形式はE5形。機械番号は残っていないものの06-28-01-509だったそうです。

車内に残された銘板によると
形式(メーカー形式):D8-1067
呼び重量:8t
製番:80204
定格引張力:1500kg
定格速度:7.8km/h

片町線(学研都市線)放出用品庫?→福知山線篠山口→播但線新井と転属してきたもののようです。
新井駅ではかつて酒井工作所製のC7形機械番号06-28-01-508がいたそうですが昭和40~50年代に協三8t機2台06-28-01-509、06-28-01-519に交代した様子。
関西電力多々良木ダム、黒川ダムの建設資材輸送の貨車入換のため機関車を5tから8tに大型化したのでしょうか。

P1110759.jpg
ロッド式ですがこの頃の8t貨車移動機で多かったジャック軸はありません。
10t半キャブの保存は数あれど8t機はかなり貴重です。

P1110763.jpg P1110762.jpg 
エンジン側は4枚窓、非エンジン側は3枚窓となっているのは5t機のC5,C6などと同様。
厳つい5t機からスマート(?)な半キャブ10t機との過渡期を感じさせるデザインです。

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スイッチャー | 23:45:06 | Trackback(0) | Comments(0)
君津製鉄所の機関車~日車80t機 補遺~
君津製鉄所の機関車~日車80t機~の記事でD.8013、8014を紹介しましたがその内のD.8014について甲種回送の写真が出てきたので緊急アップ~
当時は中国の宝山製鋼向けDLの甲種回送が多かったですがそう言えば1回だけ国内向けがあったなと思ってましたがまさかまさかの大当たりでした。(^ ^;)

撮影日は2007(平成19)年1月30日、場所は名鉄築港線東名古屋港。
IMG_6232.jpg
日本車両豊川製作所から豊川~豊橋~笠寺~東港~名電築港~東名古屋港のルートで回送されてきたD.8014。
1067mm軌間のJR、名古屋臨海、名鉄線上を走るため仮台車を履いての回送です。
名鉄築港線東名古屋港駅構内から埠頭へ向け名古屋臨海機がD.8014を推進運転。

IMG_6236.jpg
当初は水色塗装でした。
機械室の窓も開閉不可能なもので前照灯も長方形のライト2灯と細々とした仕様が変わっているのがわかります。

P1090437.jpg
比較対象として12年後の姿を再録。

IMG_6242.jpg
埠頭までD.8014を押し込んだ名古屋臨海ND552 10。

IMG_6244.jpg
ND552 10が引き揚げてこの門が閉まったらもうこれっきり見ることもあるまいと思っていましたがまさか元気にトーピードカーの入換を行っているところまで見れるとは幸せ者です。

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スイッチャー | 23:51:56 | Trackback(0) | Comments(4)
西濃鉄道DD403のライト追加
西濃鉄道市橋線の方は茶ガマが出ているので昼飯に行ったついでに見て来ました。
P1090728.jpg
昼飯から戻ってきたらホキ9500がEF210-118牽引で発車して行くところ。
美濃赤坂でEF210をまともに撮ったのって初めてかも?

P1090749.jpg
入れ替わりに到着する空車返送は市橋線内で撮ります。
旧赤坂本町駅旅客ホーム跡を通過して中山道の踏切に差し掛かるDD403を真正面から撮影。
さてここで気になったことが。以下の拡大写真を見てもらうと↓

P1090763.jpg
乙女坂方の尾灯の右下に連結作業で使用するものと思われるライトが追加されています。
以前見た時は無かったのですが去年の秋頃には付けられていたようです。
乙女坂のプラントに挟まれた薄暗い側線で連結作業を行うため尾灯の回路を電源として取り付けた様子。

P1090733.jpg
因みに美濃赤坂側には付いていませんでした。

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スイッチャー | 23:41:56 | Trackback(0) | Comments(0)
君津製鉄所の機関車~日車80t機~
君津製鉄所の機関車で日本車輌製の80t機。
なお似たような外観で東芝製の電気式DL(E.8008~E.8011)もいるのですが今回撮影が許された範囲内にはいませんでした。
移動中のバスの車内から1台ちらっと見かけましたが。

P1090358.jpg
製造年が読めなかった(1990~2000年代らしい)日本車両製のD.8013
中央にキャブの無いのっぺりしたイメージの機関車。
手前側に機械室?のような側窓のある部屋が見えるのである意味ではエンドキャブタイプ(日本ではDD14など僅かな例しかないが世界では標準的なタイプ)のDLに近いのかも?
とは言え日立60、80t機と違って前後面に窓が無いため運転室らしさは有りません。

P1090386.jpg
正面のD.8013のナンバー上には旗差しが付いていますが祝日なんかには旗を差すことがあるのでしょうか。
因みに日立60t機、日立80t機のボンネット正面にも旗差しが付いていた跡が残っています。

P1090389.jpg
D.8013のサイドビュー。
エアタンクは機械室の中に収められているようで床下には下がっていません。

P1090389-2.jpg
台車は同じ日車の臨海鉄道向け60t機のとよく似ていますが台枠位置が高く車輪径も大きい様子。
砂箱の容量も大きそうです。

DSC_0485_20190821233245f43.jpg
参考:名古屋臨海鉄道ND601のYL600B台車。

P1090437.jpg
2007(平成19)年日本車両製D.8014。
D.8013と同型ですが白帯の位置が若干低く、屋根上に上る梯子の数など僅かに異なる点があります。
重箱の隅を何とやら・・・のようなことでそう大した問題ではありませんね(^ ^;)

P1090451.jpg
D.8014の奥、高炉の下ではトーピードカーT55に銑鉄が注がれています。
トーピードカーへの銑鉄積込み作業中は危険なためか機関車は離れて待機するようです。

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スイッチャー | 23:44:24 | Trackback(0) | Comments(0)
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