投稿日:2020-12-07 Mon
12月6日(日)は貨物鉄道博物館開館日でした。
39号に渋いヘッドマークが付きました。

こちらは今月もシキ160のケレンと塗装。

シキ160は中央で2分割して変圧器を挟み込んで輸送しますが富田側がA梁、西藤原方がB梁と呼ばれます。
昨日はA梁側で作業していましたがエンボス加工された「A」の銘板を磨き上げ。

それにしても図体が大きいので手間が掛かります。運材台車何台分の手間だろう(笑)

昼頃にはワフ21120の尾灯が片方点かない状態に。
1灯にバッテリーを仕込みもう1灯と接続していたのですが両尾灯間を結ぶ配線のギボシ端子がすっぽ抜けてました。
配線のど素人が付けてたので起切るべくして起きたことではあります。次期開館日に修復ですね(^ ^;)
というわけで夕方は西濃時代のように一灯のみ点灯でした。
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投稿日:2020-10-07 Wed
1948(昭和23)年12月27日に運輸省鉄道総局・・・後の国鉄より120両の貨車払い下げを受けています。その内有蓋車ワ1形が23両を占めていました。

国鉄ワ1形は近江ワ1形ワ1~3、ワ80形ワ80~88、91、92として竣工しますが残る9両が空番になっているワ89、90やワ93~として竣工したのかは不明です。
車体の傷みが酷かったということなので実際に竣工した車や他の貨車の部品取り用になってしまった可能性が高そうですね。
近江譲渡後も国鉄乗入認可車のため国鉄線へ直通していましたが1968(昭和43)年10月ダイヤ改正では旧式のシュウ式軸受け装備のこれら貨車は国鉄へ乗り入れができなくなりました。
それでも1970(昭和45)年頃ワ80形はワ85、88、91、92の4両が現役で、その内のワ92は奇跡的に21世紀まで残り2003(平成15)年には貨物鉄道博物館入りを果たしています。
雑多な貨車の寄せ集めだった国鉄ワ1形は出自も様々。
貨鉄博収蔵の国鉄ワ5490→近江ワ92は元は新潟鐵工所1906(明治39)年製の北越鉄道(現・信越本線直江津~新潟など)カ231~300号のどれかだった様子。
同じく貨鉄博収蔵の蒲原鉄道ワ11とは同郷の先輩、後輩ということになりますね。
カと言っても家畜車ではなく一般の8t(7英t?)積み有蓋貨車で翌1907(明治40)年には鉄道国有法施行により国有化されワ9633形となっていました。
後に10t積みへの増t工事や何度かの改番を経てワ5490になっていますがまだよくわかっていません。

ワ5490→近江ワ92が貨物鉄道博物館にやってきて間もない頃。
その直前までどこにいたかは・・・知ってても言わないで下さい(^ ^;)
こちらもあえて当時の写真は載せませんので。
2004.06.26 貨物鉄道博物館

台枠には扉の下に近江鉄道、右には消えかけてますがワ92の文字が入ります。
2004.06.26 貨物鉄道博物館

国鉄時代の姿へ復元作業中のワ5490→近江ワ92。
2007.12.02 貨物鉄道博物館

台枠が剥き出しとなった貴重な姿。
2007.12.02 貨物鉄道博物館

台枠のLANARKSHIRE STEELの文字からイギリスからの輸入鋼材が使われていることがわかります。
2007.12.02 貨物鉄道博物館
投稿日:2020-06-08 Mon
昨日は貨物鉄道博物館3か月ぶりの開館日でした。作業で既に夏バテ起こしてましたがワフの尾灯点灯状態での初お披露目大勢の方にご覧いただけました。
とここでは直前の準備の様子。

レンズ抑えのゴムパッキン交換、抑え金具のさび落としなど「そんなとこ見えないよ」というところまで~もはや自己満の領域(^ ^;)

いよいよワフ21120に試験装着・・・左右の尾灯をつなぐ配線がモロ目立ち(爆)

配線をデッキの手摺りの上に載せてしまえば・・・。

これなら目立ちませんね

午後の順光状態では遠目には点灯しているのかどうかあまりわかりません。

暗くなってくるとようやく見えてきました。

そして昨日の開館日、作業中のシキの上から撮影してみたところ。
午前中の逆光状態の方が真っ黒で却って点灯していることがわかり易かったです。
投稿日:2020-05-03 Sun
貨物鉄道博物館も休館を余儀なくされておりますが「在宅で可能な活動」ということで次回開館日に備えて西濃鉄道ワフ21120の内部電源点灯化を自宅にて行いました。

貨鉄博の棚にあった2灯を引っ張り出して塗装し直したのが昨年末から今年1月にかけて。
元々は6Vの内蔵小型バッテリーで点灯させていたようですがバッテリーは付いていませんでした。


左のひさしの無い方(以下①)は西濃鉄道からワフ21120と一緒にお譲りいただいた物だそう。
右のひさしと保護柵が付いた方(以下②)は北陸本線福井周辺で使っていたのか福井7Bの文字が入っています。
見た目はどちらもきれいなのですが①は国鉄か西濃時代に中でバッテリーをひっくり返してしまったのか内部の腐食が激しいです。
しかも内部バッテリーでなく外部から電線を引っ張って給電するよう配線に手を加えられています。

中から電球を取り出し。
元の電球は6V4Wでしたが汎用性を考えて12V8Wの自動車用(後部ナンバープレート照射用)に変更。

電源はマキタの電動工具用バッテリー(右)。貨鉄博の作業でも使うバッテリーなので互換性があって良いです。
そのままでは直流14.4Vなので12Vへの降圧にはNLAセレクトのマキタバッテリー5V/12V出力アダプター(左)を使用。

試験接続して黄昏時に点灯して見たところなかなかいい感じです。

回路は自動車DIY用の配線を使用。スイッチはこたつ何かに使われているタイプのもの。


①にバッテリーを搭載します。
左はバッテリーを外した状態

②は外観に反し中身がこんな状態(^ ^;)
給電は①よりケーブルを引き込んでいます。
左右に飛び出しているのはバッテリーからの配線を繋いでいた端子。白い配線は西濃時代に使用されていたものと見られる6V回路。

次回開館日にはワフのデッキに点灯状態で展示して皆さんをお迎え出来たらと考えております。
貨物鉄道博物館公式twitterでは尾灯点灯動画も公開中!
#貨物鉄道博物館
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