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にしみやうしろ

Author:にしみやうしろ
小田急沿線で生まれ、金沢で北陸鉄道にはまり、愛知では名鉄に臨海鉄道さらに森林鉄道、今ではすっかり私鉄・貨物ファンに・・・。
鉄道に由来していろんなものに興味を持つようになってしまいました。

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帝室林野局の森林鉄道鉄道路線名一覧~東京・名古屋支局編1~
帝室林野局機関誌「御料林182号」(1943(昭和18)年7月)掲載の「森林鉄道名称統一」を元に作成した一覧表。
神奈川、静岡と都市部に近い路線のはずなのですがいずれも接続交通が不便な秘境路線ばかりです。
他の鉄道路線と接続していたのは千頭のみです(^ ^;)

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PDF版
名古屋支局のうちこれら静岡県内の路線は敗戦直前の1945(昭和20)年8月1日に静岡地方帝室林野局として分離。
1947(昭和22)年の林政統一後は東京地方帝室林野局分を含め東京営林局に引き継がれています。

千頭、気多、水窪など家から近いところになって来たので今までもブログ記事でよくUPしてる路線。
瀬尻はインクラ下を通っただけでまだ探索したことがありません。


●世附森林鉄道
帝室林野時代は小田原出張所、林政統一後は平塚営林署管轄でした。
丙線とあるように規格が低く馬力軌道だったところにガソリン機関車を入れるようになったとか。
世附では長野営林局No.63と同じ珍しい板バネ付き鋳物台枠の酒井機の写真を見たことがあります。
板バネ付き鋳物台枠機は1941(昭和16)年頃しか作られていないようなのでこの頃動力化したのでしょうか。
気多林鉄廃止時に気田からエアブレーキ付き協三機(千頭DB12と同タイプ)と貫通ブレーキ装備のモノコックトロが入ったもののそれから間もない1963(昭和38)年に撤去されてます。

IMG_2772.jpg
水ノ木線で世附川を最初に渡るところでは結構長い木橋が架かっていました。
上流側(左)に木橋があったのですが・・・

IMG_2771.jpg
水ノ木側の石積み橋台と路盤が残っています。


●熊切森林鉄道
狭い酷道362、473号線のみでアクセスできる麦島からさらに山奥へ。
気田出張所→営林署管内ですが気多森林鉄道とは遠く離れたところにポツンとある路線。
一応ここは政令移指定都市浜松市天竜区内なのですが・・・。
DSC_0899_20180416233503d06.jpg
橋の手前に敷設された状態の9kgレールが2本。
他にも犬釘付きの枕木が林道に埋まっているのが多数見られます。
ここも気田署内だけあってエアブレーキ付き協三機+モノコックトロの豪華編成(?)が使われていました。


●気多森林鉄道
出張所、営林署名は「気田」で路線名は「気多」で紛らわしい・・・というかどちらの表記も混在してあまりこだわりはないのかも(^ ^;)
県道からの分岐点の看板に林道上を徒歩で入る場合でも天竜森林管理署の入林許可が必用とあったので許可を貰って行って来ました。
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機関庫やループ線があったという山住停車場・製品事業所跡にはガソリン庫らしきごついドーム型コンクリート造りの倉庫があります。

DSC_0966_2018041623350664e.jpg
山住からすぐの伊老沢のガーダー橋跡。
橋の手前(都沢側)で伊老沢線が分岐していました。
伊老沢線は戦時中の資材不足の中1945(昭和20)年度に熊切林鉄のレールをはがして敷いたもので、4年程度でレールを熊切へ返して廃線になったとか。

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森林鉄道(前橋、東京営林局) | 00:07:54 | Trackback(0) | Comments(0)
寸又峡温泉駐車場の千頭森林鉄道保存車~その3 運材貨車~
運材貨車も緑で再塗装。
2台とも富士重工業製モノコックトロです。
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まあ以前も紹介してるので今回はこの貨車にも使われている空気ブレーキのお話。

●森林鉄道用SA型空気ブレーキ
森林鉄道では貨車にブレーキ手が添乗して汽笛合図などでブレーキハンドルやテコでブレーキを掛けてました。
しかしブレーキ力が弱くレスポンスが遅い、ブレーキ手にとっては非常に危険な仕事であることが問題視され戦後自動空気ブレーキの導入が図られます。
とは言え国鉄、私鉄用の機構をそのまま載せるスペースも無く費用もかかるため、森林鉄道用に機構を簡略化したブレーキ機構とする必要がありました。
新三菱重工業(現・三菱重工業)が開発したSA型空気ブレーキがモノコックトロに搭載され東京局では内燃機、北見営林局では蒸機をエアブレーキ改造して使われ始めます。
恐らく東京局ではこの千頭林鉄、北見局は温根湯林鉄に導入されたものと思われます。

ブレーキの仕組みは大雑把に↓のようなもの。
break1.png
・運転位置
ブレーキを解除して運転する時。
機関車はブレーキシリンダ内の空気が抜けてブレーキ解除
貨車はブレーキ管に空気が供給され空気圧約2.3kg/㎠でシリンダのバネを押しブレーキを緩め、2.7kg/㎠で完全にブレーキ解除。
ブレーキ管圧力は3.5kg/㎠まで上昇させる。

・ブレーキ位置
機関車は元空気ダメからブレーキシリンダに空気が送られてブレーキが掛かる。
貨車は元空気ダメからの空気がカット、排出されるためバネがシリンダを押し戻しブレーキが掛かる。
連結が切れた場合もエアホースからブレーキ管内の空気が排出されて自動的にブレーキが掛かる。

・重なり位置
機関車、貨車とも元空気ダメからの空気供給をカット、一方でブレーキ管の空気も排出しないので一定のブレーキ力が維持される。(実際には空気が少しずつ隙間から漏れるのでだんだんブレーキ力は弱くなる)

DSC_0652.jpg
岩崎レール製運材貨車では三菱のスリーダイヤマーク付きブレーキシリンダとブレーキ管が見える。

要するに機関車は直通空気ブレーキ、貨車はバネ代用の自動空気ブレーキです。
通常は貨車にも補助空気ダメを設け、運転時は元空気ダメの空気圧が補助空気ダメの空気圧に押し勝ってブレーキを解除、ブレーキ時は元空気ダメからの空気をカットして補助空気ダメの空気圧でブレーキを掛けますが、林鉄では三動弁や補助空気ダメを省略しバネで済ませています。
このバネで止めるブレーキについて某私鉄に勤めていた方に話したときは「そんなので本当に止まるのか」と驚いておられました(^ ^;)
営林署内でもやはりその疑問があったようで長野局野尻営林署ではエアブレーキ試作車を勾配線上で機関車から切り放し約60km/hまで加速、ブレーキ管を解放して非常ブレーキで止めるという実験を行ったそうです。
実験で添乗、ブレーキ操作した人の恐怖は計り知れませんね(汗)

営林署の工場では機関車や貨車だけでなくトラックや集材機その他もろもろの林業機械を修理しなければならず部品点数は少ないに越したことはありません。
またそこまで費用を掛けてられないというのも大きかったでしょう。
そう言えば旅客軽便私鉄でも大半の場合エアホースは見られませんね。

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頸城鉄道DC92。機関車自体はエアブレーキ装備だが客車、貨車の貫通ブレーキ化はなされていない。

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なお赤沢自然休養林の森林鉄道客車は現役当時の運材貨車を台車としている(一部新製車を除く)のでSA型空気ブレーキシステムを堅持する貴重な存在と言うことに。
なお王滝せせらぎ線は最初の林鉄フェスでは運材列車で貫通エアブレーキを使いましたが見てる限りその後は使ってないはず。

参考文献:
伐木運材経営法(加藤 誠平/著 朝倉書店 1952)
林業機械(三品 忠男/著 林野共済会 1956)
近代化遺産国有林森林鉄道全データ 中部編(矢部 三雄/編著 信濃毎日新聞社)

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森林鉄道(前橋、東京営林局) | 23:24:13 | Trackback(0) | Comments(2)
寸又峡温泉駐車場の千頭森林鉄道保存車~その2 岩崎レール客車~
寸又峡の保存車群で最も状態が改善したと思われる岩崎レール工業製客車。
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失われていた窓も復元されて全部入った状態。

DSC_0872.jpg
同じ岩崎レールの丸瀬布いこいの森の北見営林局→長野営林局上松運輸営林署No.14とよく似ていますが寸又峡の客車の方が窓のサイズは小さいですね。

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側窓配置は6D1の点対称なのでどちらから見ても同じ姿。
窓が小さい分古く見えますが1956(昭和31)年製のNo.14よりは少し古いのでしょうか?

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ボギー台車は他で見られない独特のウィングバネ式台車。軸箱の蓋には岩崎レール工業のマークが入っています。
因みに他の岩崎レールボギー客車はこんなダイヤモンドトラックタイプの台車を履いてます。
画像は王滝森林鉄道で使われた王滝村所有のやまばと号客車のものです。

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前は車内も荒れて内部の写真は公開が憚られたのですが今回はすっかり綺麗になっています。

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2つ付いていた車内灯は荒れてた時に1つが失われてましたが残っていた方はこのように原形のまま復元されてます。
幕板にはスイッチも見えてます。回路は復元されているのかな?

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車端部の手ブレーキハンドル。

この客車は千頭営林署所有のはずですが現役時代の写真を見ると森林鉄道に入っていた中部電力所有と見られる加藤製作所製機関車に牽かれているものが見られます。
千頭森林鉄道では営林署機は湘南色風のものや緑、水色のツートン、これに白帯を追加したものなどカラフルでしたが中部電力機は中部電力大井川専用鉄道時代の井川線と同じマルーン一色だったものと見られます。

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森林鉄道(前橋、東京営林局) | 21:32:14 | Trackback(0) | Comments(0)
寸又峡温泉駐車場の千頭森林鉄道保存車~その1 DB12~
以前千頭森林鉄道寸又峡温泉の保存車12でも上げた寸又峡温泉の千頭森林鉄道保存車群。
整備されて状態が良くなっています。特に岩崎レール客車は木部がすっかり修復され見違えました。

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まずは協三4.8t機DB12。
失われていたラジエターグリルも現物を模して製作されています。なかなかの力作ですね。

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運転席も綺麗な状態になりました。

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折角なので主な運転装置の説明。
①手ブレーキハンドル、②エアブレーキハンドル、③スロットルレバー、④シフトレバー、⑤クラッチペダル、⑥逆転機
トルコンが無い機械式変速なのでMT車と同じでクラッチペダルやシフトレバーがあります。
エアブレーキ装置の機構は機関車は直通空気ブレーキ、貨車は自動空気ブレーキになってますがレバーは1本でJR機のように自弁、単弁に分かれていません。
三菱重工業の森林鉄道向けSA型空気ブレーキという簡略化されたエアブレーキ装置です。
型式名の由来は"Shinrin(森林) Air"の頭文字だそうです。
森林鉄道としては最も安全性の高いブレーキシステムですが貨車の自動空気ブレーキがまたクセ者で・・・それはまた運材貨車の時に~。

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サイドビューを両側から。

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エンジンルームのフードカバーがありませんが以前同型の小坂森林鉄道No.12、13をカバー装着時の姿でイラストにしているのでご参考までに。

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後ろは引違式の木枠の窓枠が入り前照灯とフォグランプも残ってるので現役時の雰囲気にかなり近付いたのでは?
前面、側面もHゴム押さえの窓ガラスを嵌めたら相当雰囲気が変わると思います。

ところでこの機関車、番号はDB12と聞くのですが「賛歌 千頭森林鉄道(谷田部 英雄/著)」には千頭森林鉄道現役時の写真で形態の異なる協三機にDB12と標記されているのが見られます。
賛歌~のDB12は窓ガラスが金属押さえになった沖ノ山森林鉄道の保存機小坂森林鉄道No.7と同タイプ。
旧型の初代がいて廃車された後に現在保存されてるDB12が2代目として入ったのでしょうか?
さ同書の裏表紙にはこの機関車と同一個体と見られる機関車も写ってますが解像度から番号はDB12ともDB13とも読める微妙なところ。
因みにDB12のナンバープレートは保存車編成のすぐそば1枚目写真の後方にも写っている南アルプス山岳図書館で保存展示されています。

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森林鉄道(前橋、東京営林局) | 23:23:55 | Trackback(0) | Comments(0)
東京営林局気田営林署熊切森林鉄道(2級線)~3~
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レール電柱の切り株。10㎏レールの底面を削って両面から主柱となるレールを挟み込むように支える構造。

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支流の沢を渡る厳床橋から上流側を覗き込むと橋脚が2本。
カーブ木橋が架かっていたようです。因みにこちらは旧線。

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厳床橋の直下には新線のものと思われる橋脚。
こちらはコンクリートか鋼製のガーダー橋が架かっていたようです。
林道を建設した際に上部をボッキリと折られてしまった様子。
3㎞ポストを過ぎた辺りで林道はまだまだ続いてますがそろそろ折り返さないと真っ暗になりそう・・・。
というわけで続きはまたの機会に。

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末期にいたのと同型と思われる協三4.8t機。
寸又峡温泉で保存されている同じ東京営林局の機関車です。

熊切林鉄は小規模ですが先に廃止された気田林鉄から転出してきた機関車なので貫通エアーブレーキ装備の豪華仕様(?)だったようです。

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運材車も恐らくこれと同型の富士重製モノコックトロだった様子。

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森林鉄道(前橋、東京営林局) | 20:52:22 | Trackback(0) | Comments(0)
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