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にしみやうしろ

Author:にしみやうしろ
小田急沿線で生まれ、金沢で北陸鉄道にはまり、愛知では名鉄に臨海鉄道さらに森林鉄道、今ではすっかり私鉄・貨物ファンに・・・。
鉄道に由来していろんなものに興味を持つようになってしまいました。

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北海道開拓の村の林鉄~4~
森林鉄道運材貨車。
DSC_1160.jpg
説明板によると札幌営林局S2型で1953(昭和28)年の中山機械製。
上芦別署購入し1959(昭和34)年に大夕張署へ移管となってます。
全国的によく見るモノコックタイプですがブレーキハンドルの櫓形状がよく見る台形ではなく長方形。
高さも低い気がします。

DSC_1186.jpg
ブレーキ装置がある貨車。
ブレーキ手が乗るデッキを設けるためかハンドブレーキ側のオーバーハングが大きく取られています。
銘板によると中山機械株式会社1953(昭和28)年3月製造、製番No.581
型式、容量は摩耗して読めませんでした。会社所在地は苗穂駅前。
三菱電機系の会社で現在は北広島市に移転し工場のクレーンや搬送設備の製造で盛業中のようです。

DSC_1185.jpg
ブレーキ装置がない貨車。ブレーキ制輪子など一切なく車体も前後対称になっています。
それ以外はブレーキ装置がある貨車と同じように見えますがメーカーが違っていました。
銘板によると夕張機械製作所1954(昭和29)年2月製造。
丸瀬布で見た貨車と同じメーカーです。
夕張製作所製運材貨車
とは言え車輪径も小さく木曽帰りの同社製貨車と比べると鋼材も分厚いようで小柄でボテッとした印象です。

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森林鉄道(北見、旭川、帯広、札幌営林局) | 22:10:44 | Trackback(0) | Comments(0)
北海道開拓の村の林鉄~3~
酒井27号の奥にはモーターカーも押し込まれてます。

IMG_20160718_093029.jpg
富士重工業T34Nです。このクルマも大夕張署で使われていたもののようですが詳細は分かりません。
エンジンは運転席と助手席の間に日本内燃機(現・日産工機)製くろがねというのを積んでいたようですが失われてます。
当時のオート3輪や小型トラックに使われていたエンジンのようです。
富士重工業のカタログによれば自重650kg。車体は鋼製のためジュラルミンでできた岩手富士のモーターカーよりは重たくなっています。

IMG_20160718_092017.jpg
前面の「安全第一」のヘッドマークにある札幌営林局の表記から同局内で使われていたのは確かなようです。
中央の「55-09」標記は局内での機械番号でしょうか。前2ケタの55は1955(昭和30)年購入と言うことでしょうか?
塗装は塗り分けはこの通りだったようですがモノクロ写真で現役時の様子を見るともっと明るい色に塗られていたようです。
黄色系に赤の警戒色というイメージですが実際はどのようなものだったのか・・・。



これと類似の車両は千頭でも見てます。
DSC_0677.jpg
東京営林局千頭森林鉄道GM10。寸又峡の千頭林鉄尾崎坂停車場跡で保存されてます。
T34Nのモデルチェンジ車でR108と言う形式。ラジエターが前面に露出していない点などが異なります。
なお富士重工製モーターカーではT34N以前からT3と言うシリーズで色々なバージョンのモーターカーがあったようで、前面窓なしの完全なオープンカー(雨天時など屋根や風防が欲しい場合はシートで覆う)もありました。

前回と同じく林野庁映像アーカイブスの芦別林鉄の映像にもモーターカーが写っています。

00:55~01:11 26号牽引の運材列車の後ろをついてくる富士重T3・・・前面窓回りが防水シート(?)製
03:16~03:22 運材列車に続行運転するT3の後ろにもう1台R108がついて来てる?
03:34~03:40 運材列車続行運転。T3が箱付きフラットカー牽引中
08:00~08:23 踏切を通過するT3
09:56~10:25 酒井箱型機の横をすり抜けて先行する富士重R108
10:26~12:07 R108の後ろをついてくるT3
14:04~14:13 箱車牽引のT3?

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森林鉄道(北見、旭川、帯広、札幌営林局) | 21:42:38 | Trackback(0) | Comments(0)
北海道開拓の村の林鉄~2~
前回の27号機ともう1台札幌営林局大夕張営林署の機関車が保存されています。
IMG_20160718_092711_8CS.jpg
野村組工作所製5tディーゼル機関車9号機。
製作年は説明板では1950(昭和25)年、「北海道における森林鉄道用ジーゼル機関車について(小熊 米雄)」では1951(昭和26)年3月製造または購入となっています。

野村組工作所は高知のメーカーで高知営林局では同社製の機関車が主力でした。
魚梁瀬森林鉄道で同社製DLが動態保存されているのがよく知られてます
また熊本、大阪局にも同社製機が多く入っており西日本に強いイメージですが前橋、秋田局の林鉄にも納入が確認されており結構全国各地で使われてた様子。
長野局は酒井工作所がほぼ独占でしたが東京局、名古屋局はまだよく分かりません。
名古屋は大阪局から戦後編入になった奥飛騨辺りにいてそうな気も・・・。
野村組の機関車は道内北見営林局留辺蘂の温根湯森林鉄道に最大級の10t機がいました。

IMG_20160718_092318.jpg
9号機は上回りが黄、下回りが黒で塗装されてますが現役時の色に由来するものかどうかは不明。
エンジンはいすずDA43。
説明板では「型式 野村プリモス型」とあります。
プリモスとは酒井工作所や加藤製作所の機関車の原型となった米フェートルートヒース社のプリムスやプリマスと呼ばれる鋳物台枠内燃機関車を指すと思われます。
プリムスと言えば見た目が如何にも鋳物と言う感じのボテッとした台枠ですが9号機は薄くて頑丈な鋼板台枠のようです。
鋳物台枠機は分厚い台枠が重りとなるため重心が低く安定する一方で台枠が鋳物であるため強度が脆くなります。
鋼板台枠機は薄い台枠で運転席が高い位置になり運転士の視界が良くなる一方で重心が高く走行時の安定性が劣ります。
前者のつもりで注文して後者が来たら購入者は戸惑うと思いますが、はてさて(・ ・)?

DSC_1161_20160820214738856.jpg
問題の台枠部分。点検穴内側に軸バネの重ね板バネが見えてます。
重ね板バネを支持しているのはイコライザでしょうか。
境の機関車では台枠外にむき出しの軸バネやイコライザを野村組の機関車は内側に収める独特の方法で特許を取っていたそうです。

IMG_20160718_092105.jpg
背面。こちらは前照灯が失われてますが前面と同じく向かって左寄りの屋根上に付けられていた跡が穴で残ってました。
屋根上には27号機同様曲線区間での摩擦緩和のための散水用と思われる水タンクが載ってます。
キャブ上に平べったい水タンクを載せるという手法は大阪営林局機っぽいです。
そういえばこの黄色塗装も大阪局っぽい雰囲気。

DSC_1173_201608202147362da.jpg
野村組機と言えばもう一つの特徴が自動車のステアリングのような配置、形状のブレーキ(この記事の最後の画像参照)でしたが9号機は古い電車のハンドブレーキと同じ軸方向で配置されています。

参考文献
北海道における森林鉄道用ジーゼル機関車について(小熊 米雄)
RM LIBRARY 29 魚梁瀬森林鉄道(舛本 成行 写真:寺田 正/ネコ・パブリッシング)

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森林鉄道(北見、旭川、帯広、札幌営林局) | 23:16:25 | Trackback(0) | Comments(0)
北海道開拓の村の林鉄~1~
札幌市内の北海道開拓の村で保存されている林鉄車両。
巨大な野幌森林公園の一角にあるのですがこの公園自体が大きな森でこの中だけで林鉄が走っていてもおかしくないくらいの規模です。

DSC_1153.jpg
この機関庫は復元ですが置戸林鉄の機関庫を模したものとのこと。
木曽の王滝村田島に残る王滝林鉄の機関庫とよく似た構造・・・要するに全国的に見ても標準的なつくりの木造機関庫と言うことでしょうか。

DSC_1178.jpg
中には蒸気機関車用の煙だしも再現されています。
こうなると根利で保存されている置戸のボールドウィンをここに置いてみたくなります。

DSC_1159.jpg
庫内には1956(昭和31)年9月酒井工作所製10t機の札幌営林局上芦別営林署芦別森林鉄道27号機。
1961(昭和36)年の芦別林鉄廃止後は同じ札幌営林局内の大夕張営林署へ転属して1966(昭和41)年に廃車されたそうです。
下夕張林鉄の廃止により廃車になったものと思われます。

IMG_20160718_092812_3CS.jpg
引きがないので全体像が撮れません。
今はオレンジ一色に塗られてますが本来は茶色とクリームの2色塗りのはず(現地で見ると黄色の下に元の塗り分け線が見える)です。

IMG_20160718_092822.jpg
屋根上には水タンクが載ってます。上芦別での写真や映像では載ってなかったので大夕張で改造されたものでしょう。


以下は赤沢自然休養林の姉妹機
DSC_1125.jpg
箱型10tと言うと上松の赤沢自然休養林にいる長野営林局上松運輸営林署No.136が思い浮かびますがこちらも1956(昭和31)年7月酒井工作所製で元上芦別営林署の26号機と言うわけで北海道開拓の村の27号機とは姉妹機です。
27も元はこんな姿をしていたはず。

DSC_1123_20160819000424c72.jpg
こちらは1962(昭和37)年5月に上松運輸営林署へ転属。
1972(昭和47)年3月まで王滝本線で主に「みやま」「おんたけ」と言った客車列車を牽いていたそうです。

林野庁の映像アーカイブにこれらの機関車が芦別林鉄で現役だった頃の貴重な映像が公開されてます。

箱型機は冒頭だけですがカラー映像です(26か27かは不明)


全編にわたり26号機が余すところなく写されてます。
途中には三井芦別鉄道の気動車の姿も。

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森林鉄道(北見、旭川、帯広、札幌営林局) | 00:21:10 | Trackback(0) | Comments(0)
丸瀬布の集材機3台
丸瀬布いこいの森ヤードの裏手にはキャブ付きの岩手富士産業製集材機が3台。
手前が丸瀬布営林署16-2-216、真ん中は白滝営林署15-4-197、奥は営林署不明です。
丸瀬布の林鉄よりは新しい世代の集材機でしょうが木曽ではこんな集材機を運材貨車に載せて運んでいる写真を見かけます。
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いずれもワイヤーロープを巻くドラムが二つの複胴式。

DSC_0801.jpg
簡易の索道を架設して切り出した木材を伐採現場から林鉄の側線末端や林道傍の盤台まで吊り上げて運ぶ「架線集材」で巻き上げ機として使用します。
2つのドラムの内1つで搬器を上下させ、もう一つで木材を吊り上げたり降ろします。
実際の索の張り方はかなり複雑で方法もたくさんあるため実務経験を積まないと覚えられそうにありません・・・(^ ^;)

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後ろから見るとエンジン部分が機関車のエンジンに見えるため廃線跡などで「すわ機関車か!?」と林鉄ちゃんをぬか喜びさせるアイテムの1つ(爆)
実際に名古屋営林局付知営林署には加藤製作所製機関車のトランスミッションを流用した集材機があったそうです。
付知森林鉄道で脱線事故をよく起こすあまり調子の良くなかった機関車を潰して転用したものと見られます。

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森林鉄道(北見、旭川、帯広、札幌営林局) | 23:17:52 | Trackback(0) | Comments(0)
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