投稿日:2018-07-17 Tue
大井川鐵道井川線アプト式電機ED90形でまだ撮れてなかったED902を撮影できました。この機関車は金谷方にクノール社製のドイツ笛を装備しています。
ED901号機のスイス笛と共に渓谷に綺麗な音色を響かせてます。

音色の美しいこの笛ですがかつては名鉄、名古屋臨海鉄道のアヤシゲ地帯・・・築港線で鳴り響いていました。
この笛は元を正すと電車が装備しており当初の主は1926(大正15)年日車製の碧海電気鉄道デ100形。
今村~西尾を結んでいた直流1500Vの電気鉄道で現在の名鉄西尾線新安城~西尾の区間に当たります。
碧海電鉄での活躍は短く1928(昭和3)年に接続する直流600Vの西尾鉄道に乗入を行うため碧海線も600Vに降圧したため愛知電気鉄道の600V電車と物々交換で愛電へ渡り同社のデハ1010形となりました。
1935(昭和10)年には愛電と名岐鉄道の合併により名古屋鉄道が成立するとモ1010形に改番されてます。
この頃既にモ1010形は築港線で使われていたとのこと。
戦時中に電気機器を降ろし附随車サ1010形になるとこの笛も外されてしまいました。
資材不足の中この電装品を利用して鳴海工場で木造の凸型電機デキ800形が製造されこの笛もデキ800形に付けられることに。


デキ800形も主に常滑、築港線など名古屋南部の港湾地帯中心に使われていました。
戦後も東名古屋港、名電築港の貨物や朝夕のプッシュプル通勤列車に使われましたが1965(昭和40)年8月30日に名古屋臨海鉄道が開業すると名電築港経由貨物が笠寺経由に移って余剰となり1966(昭和41)年にはデキ802を最後に全廃されています。

下って来る列車の先頭に立つED902。

金谷方(左)にドイツ笛、井川方(右)には通常のAW-2を装備。

笛を拡大~。前頭部やや左の貫通扉寄りに見える立ち上がっている円筒形にチョボが付いて見えるのが笛です。
動画も撮影~。
参考までに以前投稿したスイス笛のED901動画も再録したので聴き比べてみてください。
ED902ドイツ笛の音色
ED901スイス笛の音色
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投稿日:2018-07-15 Sun
仲間と大井川鐵道E31牽引の臨時客車急行を撮影に行ってきました。SLトーマス号運転時の多客対応のための増発列車ですが客車による運転は電車が検査中で不足する間だけの一時的な対応とのこと。

青部~崎平の大井川第二橋梁を行くE34+スハフ43 3+スハフ43 2
因みに仲間はこの列車に乗車中。
クリーム、赤の電機と青のはつかり色客車の取り合わせが想像してた以上によく似合います。
橋越しに見える川沿いのガードレールのある道は大井川発電所へ続く崎平構外側線の廃線跡です。

E31形自体は西武鉄道の電機ですが足回りは元国鉄80系電車流用品のDT20A。
スハフ43のTR47とは同時期に国鉄で使われた者同士。

返しの列車は仲間と川根温泉笹間渡~抜里の大井川第一橋梁で撮影。
午前中は晴れ渡っていたもののだんだん湿気が増してガスってきてしまいました。

ゆったりと渡って行く臨時急行。
大井川鐵道の客車列車はJRのような赤い反射板でなくテールランプが付くので風情があります。
投稿日:2018-05-29 Tue
少し前に近江鉄道電機現役時代シリーズをUPしましたが先日暫らくぶりに彦根を見て来ました。現役時の様子も一緒にリンクを付けます。
ED311、312、315は既に解体済み。

手前からED144、ED143、ED141。
近江鉄道ED14 1の入換

ED144は機器室側面に1枚だけGE製造当初の田の字窓が残ります。

唯一ナンバーが前面デッキ中央に付くED142。
側面に錆びは垂れてますが18年前に初めて車庫内で見た時よりずっとましな状態。

ロコ1101
現役時を見てるためかこの機関車が一番くたびれてしまった感があります。
近江鉄道ロコ1101の入換

ED313
この機関車は見た目では現役時と全く変わらない良い状態を保ってますね。
近江鉄道ED31 3の工臨
投稿日:2018-05-06 Sun
私鉄では西武E851に次ぐ60t級大型機のED14。1925(大正14)年4月アメリカ生まれで電装品や走行機器はGE、車体はアルコ(Alco)製ですが車体のメーカーについてはあまり言及されませんね。
大学生だった2000(平成12)~2004(平成16)年当時可動状態だったのはED14 1。
2,3号機は休車でED14 4も故障していたようで無動力回送をみたことがあるだけ。
なおED14 1もその重量ゆえに近江本線高宮以西に入線できないため工臨に使われることもなくガチャコン祭り展示の移動以外で動くことは試運転と構内入換くらいでした。
ED14 1は国府津、甲府などに配置、戦中から戦後にかけ長いこと仙山線作並機関区に配置され仙山線全面交流化3年前の1965(昭和40)年9月に国鉄で廃車、年末には近江で使われ始めたようです。
番号の変遷は以下の通り
国鉄1061→ED14 1→近江ED14 1

2002(平成14)年10月19日 高宮
ガチャコン祭りで高宮のヤードに展示されるED14 1。
後ろに石灰石輸送でかつて牽引したセキ1形が並び現役当時を思い起こさせる光景が見られました。

2002(平成14)年12月12日 彦根
珍しく構内入換で動いたED14 1。

2002(平成14)年12月12日 彦根
工場入場車の入換で頻繁に動いていたロコ1101、工臨や入換で月1くらいは動いているのを見掛けたED31と比べると全くと言っていいほど動きのない機関車で動いているのを見掛けた回数は4年間合わせても片手で数えられるレベル。
ED31 4と並んだシーンは近江鉄道ED31 4の入換で載せました。

2004(平成16)年10月10日 多賀大社前
ガチャコン祭りの機関車展示が多賀大社前で行われたときの様子。
かつてはこの駅手前で分岐し多賀鉱山までの石灰石輸送列車を牽引していました。

2004(平成16)年10月10日 多賀大社前
ガチャコン祭り後彦根へ回送するため入換中。
残念ながら本線上でED14 1は無動力でED31 4に牽引されての回送でした。
投稿日:2018-05-04 Fri
今回はED31 4の本線走行。学生時代なので電車と自転車を駆使して追っ掛けました(笑)

2003(平成15)年10月27日 彦根口~高宮
今はここも右に住宅が建て込んでます。

2003(平成15)年10月31日 豊郷~愛知川
宇曽川橋梁左岸の踏切。当時この踏切の警報器は電鈴式でした。

2003(平成15)年11月12日 五個荘
五個荘に到着するED31 4+ホキ×3。
確かこのときはホームは通過してそのまま砂利線に入って停車。
電車を待避してからホームまで戻り機回しを行っていました。

2003(平成15)年11月12日 高宮~彦根口
1枚前の工臨が五個荘で砂利を積み終え彦根に帰るところ。
ED31は鈍重な見かけに反して案外高速走行を見せこの時も定期の電車並みの速さで走り去って行きました。
因みにこの後彦根車庫に戻って入換を撮影していると降りてきた運転士さんが「まさか自転車で五個荘から追っ掛けて来たの?」と爆笑~自転車で行く先々に現れる暇学生に呆れたようで(^ ^;)
正解は近江鉄道のサイクルトレイン利用で五個荘~高宮は自転車を電車に載せて移動。
高宮~彦根は抜け道を幾らでも知ってるのでショートカットして入換には間に合った・・・と言うだけのこと。
彦根の町は狭い道が多いので車での移動には不向きですね。
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